OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025

「A.S.K. – Atelier Share Kyoto + Alt Space POST」は、2025年3月1日(土)から2日(日)までの期間、「京都府、京都新聞、ARTISTS’ FAIR KYOTO 実行委員会」が主催する「OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025」に参加いいたします。また、会期中の二日間には、参加スタジオ全6カ所を巡ることのできるガイド付きバスツアーも実施されます。
「OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025」は、参加スタジオの多彩なアーティストの作品や制作環境を間近で体験することのできる貴重な機会です。アートに興味をお持ちの方々は、ぜひこの素晴らしいイベントをお見逃しなく!なお、各スタジオには、駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用いただくか、お車でお越しの際は近くのコインパーキングをご利用ください。

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025
会 期:2025年3月1日(土)- 3月2日(日)
時 間:10:00 – 18:00
料 金:無料
会 場:京都市内スタジオ6カ所
主 催:京都府、京都新聞、ARTISTS’ FAIR KYOTO 実行委員会
助 成:令和6年度内閣府デジタル田園都市国家構想交付金
​お問い合わせ:ARTISTS FAIR KYOTO 実行委員会事務局
電 話:075-414-4222(9時から17時 土日祝を除く)
メール:bungei@pref.kyoto.lg.jp
W E B:京都アートラウンジWEBサイト

◾️ 参加スタジオ
1. A.S.K.–Atelier Share Kyoto +Alt Space Post (京都市右京区)
2.  MIO YAMATO STUDIO(京都市北区)
3. 銀月スタジオ(京都市左京区)
4. 吉祥院スタジオ(京都市南区)
5. 京都孔版 (京都市伏見区)
6. スタジオハイデンバン (京都市伏見区)
⇒『参加スタジオMAP』は、こちら

◾️ スタジオ探検ツアー
OPEN ARTISTS’ STUDIOの期間中、6つの参加スタジオをめぐるバスツアーを開催いたします。京都市中心部エリア3ヶ所を巡るツアーと、伏見・南区エリア3ヶ所を巡るツアーがあります。両方参加することで 1日かけて全てのスタジオを巡ることが可能です。
また、京都のスタジオやアーティスト事情に精通するアートユニット「副産物産店」がバスツアー案内人として同行いたします。京都のアートの裏側が知れるバスツアーに是非ご参加ください。

<全4回>
・3月1日(土) 9:00~12:30(京都市中心部エリア)
・3月1日(土) 13:30~17:00(伏見・南区エリア)
・3月2日(日) 9:00~12:30(伏見・南区エリア)
・3月2日(日) 13:30~17:00(京都市中心部エリア)

京都市中心部エリア/銀月スタジオ、MIO YAMATO STUDIO、A.S.K. – Atelier Share Kyoto + Alt Space Post
伏見・南区エリア/吉祥院スタジオ、京都孔版、スタジオハイデンバン

<参加方法>
料 金:無料
定 員:各回40名まで *定員に達し次第申込受付を締め切ります。
言 語:日本語
ツアー発着場所:京都駅(八条口)
申込予約:こちらのフォームからお申し込みください
https://forms.gle/idmQrynd3vZkMAUHA​

副産物産店:山田毅+矢津吉隆
京都を拠点に活動するアートユニットです。アーティストのスタジオや工房、芸術大学から作品の制作過程で生まれてくる廃材を“副産物”と呼び、それらを回収し、加工・販売することで資材循環の仕組みをつくっています。
*集合場所などの詳細は予約された皆様に改めてご連絡いたします。
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●1. A.S.K.– Atelier ShareKyoto+Alt Space POST
「A.S.K.」は、阪急西京極駅から徒歩10分の場所にある3階建ての友禅染工場を改装し、2010年に設立されたシェアスタジオです。現在、スタジオには学歴、年齢、国籍を持つ13名のアーティストが所属しており、絵画、彫刻、版画、写真、デザインなどジャンルも多岐にわたります。「Alt Space POST」は、2018年にA.S.K.の1階に設立されたアーティスト・ラン・オルタナティブ・スペースです。

住 所:京都市右京区西院西田町12YAEMONビル
最寄り駅:阪急 西京極駅より徒歩10分
     京都市バス 京都外大前より徒歩7分
     京都市バス 京都光華女子学園前より徒歩6分
後 援:ART OFFICE OZASA
W E B:http://alt.space-post.org/
SNS:instagram:altspacepost

アーティスト:
濱野 裕理 Hamano Yuri
池上 恵一 Ikegami Keiichi
伊藤 学美 Ito Manami
勝又 公仁彦 Katsumata Kunihiko
来田 広大 Kita Kodai
松本 誠史 Matsumoto Seiji
中屋敷 智生 Nakayashiki Tomonari
大前 春菜 Omae Haruna
シュヴァーブ トム Svab Tomas
シュヴァーボヴァ さおり  Svabova Saori
鳥居 結人 Torii Yuito
山本 直樹 Yamamoto Naoki
王 木易 Wang Muyi
ゲスト作家:
花岡 伸宏 Hanaoka Nobuhiro
宇加治 志帆 Ukaji Shiho

Alt Space POST  / 企画展
① 花岡 伸宏「家族の肖像」
彫刻家。1980年広島生まれ、京都在住。2006年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。木彫を中心に、身の回りの素材や既製品を無秩序に組み合わせ、意味の解体と再構築を試みる立体作品を制作している。

② 宇加治 志帆 × 中屋敷 智生「カラー・ゲーム」
宇加治 志帆と中屋敷 智生による公開制作。お喋りしたり、お茶を飲みながら色を置いて遊んでいます。何が生まれるかは未知数!!
宇加治 志帆
京都市立芸術大学美術学部美術科フレスコ画専攻卒業。美術作家、また、”NAKED CRYSTAL”として服飾品の製作を行う。2016年にHOTEL ANTEROOM KYOTOのリニューアルオープンに際し、666号室の全面的なプロデュースに携わった。2024年からは”DJ PURPLE EYES”としてミクスチャーパフォーマンス活動を開始。すべての創作活動において、「人がその人として生きること」をテーマとしている。

Alt Space POST  / ワークショップ
① シュヴァーブ トム 「FurtherーHeartbeat of Architecture」
日 時:期間中随時(参加型アート)
参加費:無料

② 池上 恵一・肩こりワークショップ 『芸術と呼吸』
日 時:2025年3月1日 (土) スタジオ3F ※参加希望者は当日10:45 – 11:00の間にお越しください。
時 間:11:00 – 12:00
定 員:ペア5組10名(おひとりで参加の方はペアになってワークします)
参加費:無料

A.S.K. – Atelier Share Kyoto + Alt Space POST(京都市右京区)
A.S.K.– Atelier ShareKyoto+Alt Space POST

●2. MIO YAMATO STUDIO
MIO YAMATO STUDIOは伝統的なものづくりと生活が共存する西陣地区にある、大和美緒の制作スタジオ兼オフィスです。「つくることと生きることがまっすぐつながる」をコンセプトに作品を制作しています。制作アシスタントも、自身の作品制作やプロジェクトに取り組んでいます。

住 所:京都市北区紫野上柏野町10-1
アクセス:京都市バス 千本鞍馬口より徒歩2分、地下鉄烏丸線 鞍馬口駅 より徒歩30分
W E B:https://mioyamato.com/
S N S:instagram:mioyamato

アーティスト:
大和 美緒 Yamato Mio
黒崎 茜 Kurosaki Akane
園田 雪乃 Sonoda Yukino
乾 幸太郎 Inui Kotaro
清水 紗希 Shimizu Saki
進士 三紗 Shinshi Misa

MIO YAMATO STUDIO

●3. 銀月スタジオ
銀月スタジオは北白川の疏水沿いにある、銀月アパートメントの一角の部屋を絵画表現を主とした4人でシェアアトリエとして利用しています。大正期に建てられたとされる銀月アパートメントでは庭には日本の原種の桜があるなど、100年近い歴史を持った貴重な建築物です。有名な映画監督や表現者が住んでいた噂や、映画や小説の舞台になったりと文化を感じることできます。このような歴史的な場所で表現を探求しています。

住 所:京都市左京区北白川伊織町30 銀月アパートメント
アクセス:京都市バス 伊織町より徒歩2分、京都市バス 上終町・瓜生山学園京都芸術大学より徒歩6分、叡山電鉄 茶山・京都芸術大学駅より徒歩8分
S N S :instagram:Ginngetsu_studio
*アパートのため住民の方も住んでおられますのでアトリエ以外の場所への侵入や散策などはご遠慮ください。ご理解のほどお願いいたします。

アーティスト:
白石 交栽 Shiraishi Kousai
澤田 光琉 Sawada Hikaru
呉 瑋瑩 Wu Weiying
高尾 岳央 Takao Takehiro

銀月スタジオ

●4. 吉祥院スタジオ
吉祥院スタジオは京都市南区にあります。印刷工場の2階に位置しており、染色工房だった場所を改装し共同スタジオとして運営しております。現在7名のアーティストが所属しています。今回はその内6名の作家が制作現場を公開いたします。

住 所:京都市南区吉祥院新田弐ノ段町38-1
アクセス:JR 西大路駅より徒歩13分、京都市バス 葛野大路九条より徒歩1分
S N S:instagram:kisshoin_studio

アーティスト:
水田 寛 Mizuta Hiroshi
阪本 結 Sakamoto Yui
沖見 かれん Okimi Karen
鈴木 健太郎 Suzuki Kentaro
宮本 美紗季 Miyamoto Misaki
安井 雪乃 Yasui Yukino

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吉祥院スタジオ

●5. 京都孔版
京都孔版は、美術作家 兼 刷り師の鳥居本 顕史が代表を務める、アーティストやデザイナーのためのシルクスクリーン制作工房。常駐の技術スタッフの他、工房利用者や、協働制作を行う作家等、ジャンルを問わず様々な作り手の出入りがある工房施設です。今回は、4名の招聘作家とともに工房内で展示を行います。

住 所:京都市伏見区向島西堤町56-33
アクセス:京阪 観月橋駅より徒歩7分、近鉄 向島駅より徒歩15分 、近鉄 桃山御陵前駅より徒歩15分、JR 桃山駅より徒歩15分
S N S:instagram:kyotokohan

アーティスト:
厚地 朋子 Atsuchi Tomoko(RIVER SIDE BASE STUDIO)
上田 佳奈 Ueda Kana
貴志 真生也 Kishi Maoya
髙畑 紗依 Takahata Sae
鳥居本 顕史 Toriimoto Takafumi(京都孔版)

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京都孔版

● 6. スタジオハイデンバン
京都の伏見にある古い鉄工所をリノベーションした共同スタジオ。合計10名の作家が創作活動をしています。現在、アーティストやアートディレクター、コレクター、ギャラリストなどジャンルを超えた人たちが交流できる場所となっています。また、アトリエの他に住居スペースやレジデンスが可能な設備など、制作のみに留まらない幅広い機能を持っています。

住 所:京都市伏見区淀下津町260-11
アクセス:京阪 淀駅より徒歩6分
WEB:https://studiohaidenban.studio.design/
SNS:instagram:studiohaidenban 

アーティスト:
工藤 玲  Kudo Rei
作田 優希 Sakuta Yuki
品川 美香 Shinagawa Mika
高瀬 栞菜 Takase Kanna
高橋 知裕 Takahashi Tomohiro
竹内 義博 Takeuchi Yoshihiro
西垣 肇也樹 Nishigaki Hayaki
藤原 聖樹 Fujiwara Hiroki
森 綾乃 Mori Ayano
山邊 孝明 Yamabe Takaaki

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スタジオハイデンバン

Alt Space POST 企画展:花岡 伸宏「家族の肖像」

この度、Alt Space POST では、OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 の開催に伴い、Alt Space POST 企画展、花岡 伸宏個展「家族の肖像」を開催いたします。

花岡 伸宏は、1980年広島生まれ、京都在住。2006年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。木彫を中心に、身の回りの素材や既製品を無秩序に組み合わせ、意味の解体と再構築を試みる立体作品を制作している。 – Alt Space POST 

“OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025”
Alt Space POST 企画展

花岡 伸宏「家族の肖像」
会 期:2025年3月1日 (土) – 3月2日 (日) スタジオ1F 
時 間:10:00 – 18:00
会 場:A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 1F 
    京都府京都市右京区西院西田町12 YAEMONビル
最寄り駅:阪急 西京極駅より徒歩10分
     京都市バス 京都外大前より徒歩7分
     京都市バス 京都光華女子学園前より徒歩6分
主 催:Alt Space POST
後 援:Atelier Share Kyoto, ART OFFICE OZASA, ARTISTS FAIR KYOTO 実行委員会事務局

花岡 伸宏 | HANAOKA Nobuhiro
つくるということ。
それは生活の延長線上にある “彫刻する” という行為であり、また、それは私にとって個と最大に向き合うことのできる優れた遊びのようなものでもあります。
制作では主な素材として、日用品(衣類、雑誌、畳など)、 木材、木彫、ドローイングした布などを用いてそれらを構成していきます。そしてある時はまた、完成した作品を解体、切断し再構成を繰り返し行うこともあります。
私は、こうした構成の反復を繰り返し行うことで作品の完成に時間軸を与え、そこに存在する物質そのものの永続性について言及することができるのではないかと考えています。また、この反復の行為は自身の日々繰り返し行われる日常生活とも結びついており、制作の中で現れたこれらのオブジェクトは言い換えれば、私自身の肖像であるともいえます。

Alt Space POST 企画展:宇加治 志帆 × 中屋敷 智生「カラー・ゲーム」

この度、Alt Space POST では、OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 の開催に伴い、Alt Space POST 企画展、宇加治 志帆 × 中屋敷 智生「カラー・ゲーム」を開催いたします。

宇加治 志帆と中屋敷 智生による公開制作。お喋りしたり、お茶を飲みながら色を置いて遊んでいます。何が生まれるかは未知数!!

“OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025”
Alt Space POST 企画展

宇加治 志帆 × 中屋敷 智生「カラー・ゲーム」
会 期:2025年3月1日 (土) – 3月2日 (日) スタジオ3F 
時 間:10:00 – 18:00
会 場:A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 3F 
    京都府京都市右京区西院西田町12 YAEMONビル
最寄り駅:阪急 西京極駅より徒歩10分
     京都市バス 京都外大前より徒歩7分
     京都市バス 京都光華女子学園前より徒歩6分
主 催:Alt Space POST
後 援:Atelier Share Kyoto, ART OFFICE OZASA, ARTISTS FAIR KYOTO 実行委員会事務局

宇加治 志帆 | UKAJI Shiho
京都市立芸術大学美術学部美術科フレスコ画専攻卒業。美術作家、また、”NAKED CRYSTAL”として服飾品の製作を行う。2016年にHOTEL ANTEROOM KYOTOのリニューアルオープンに際し、666号室の全面的なプロデュースに携わった。2024年からは”DJ PURPLE EYES”としてミクスチャーパフォーマンス活動を開始。すべての創作活動において、「人がその人として生きること」をテーマとしている。

中屋敷 智生 | NAKAYASHIKI TOMONARI
国内を中心に、韓国、台湾、イギリス、フランスなどのグループ展やアートフェアに参加多数。アーティスト・ラン・オルタナティブ・スペースや、グループショーを主宰するなどの企画も手がけています。近年は、絵具と同じ画材・メディウムとしてマスキングテープを使用しており、コラージュのようなレイヤーとテクスチャーを持つ絵画作品を数多く発表しています。図と地の関係が常に入れ替わるようなこの手法によって、対象を視覚的に認識することの不確かさや、絵画と鑑賞者という伝統的な二元論を超えた絵画作品のあり方を探求しています。

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 シュヴァーブ トム 「FurtherーHeartbeat of Architecture」

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 開催に伴い、A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 1F にて(期間中随時・参加型アート)、シュヴァーブ トムによるワークショップ 「FurtherーHeartbeat of Architecture」を実施いたします。

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025
シュヴァーブ トム 「FurtherーHeartbeat of Architecture」
日 時:2025年3月1日(土)〜3月2日(日)スタジオ1F 
    ※参加希望者は当日10:45 – 11:00の間にお越しください。
日 時:10:00 – 18:00 期間中随時(参加型アート)
参加費:無料
会 場:A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 1F
    京都府京都市右京区西院西田町12 YAEMONビル
最寄り駅:阪急 西京極駅 徒歩約10分、京都市バス 京都外大前 徒歩約10分
主 催:Alt Space POST
後 援:Atelier Share Kyoto, ART OFFICE OZASA, ARTISTS FAIR KYOTO 実行委員会事務局(京都府文化芸術課内)

シュヴァーブ・トム | Tomas SVAB    
https://www.23degrees.net/

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 池上 恵一・肩こりワークショップ 『芸術と健康』

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025 開催に伴い、会期中の3月1日(土) 11:00より、A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 3F にて、池上恵一によるマッサージアート・ワークショップ 『芸術と健康』を実施いたします。

OPEN ARTISTS’ STUDIO 2025
池上 恵一・肩こりワークショップ 『芸術と健康』
日 時:2025年3月1日 (土) スタジオ3F 
    ※参加希望者は当日10:45 – 11:00の間にお越しください。
時 間:11:00 – 12:00
定 員:ペア5組10名(おひとりで参加の方はペアになってワークします)
参加費:無料
会 場:A.S.K. – Atelier ShareKyoto + Alt Space POST 3F
    京都府京都市右京区西院西田町12 YAEMONビル
最寄り駅:阪急 西京極駅 徒歩約10分、京都市バス 京都外大前 徒歩約10分
主 催:Alt Space POST
後 援:Atelier Share Kyoto, ART OFFICE OZASA, ARTISTS FAIR KYOTO 実行委員会事務局(京都府文化芸術課内)

池上 恵一 | IKEGAMI Keiichi
身体の「凝り」をテーマに、木炭デッサン・陶作品を国内外で発表。

中屋敷 智生 Information

この度、ASK + POST 所属作家の中屋敷智生は、2月1日(土) から2月16日(日)までの期間、kudan houseにて開催される「CURATION FAIR | Exhibition」に、KOKI ARTS から出品させていただことになりました。新作を中心に絵画を展示いたしますので、ぜひご来場いただければ幸いです。

CURATION FAIR | Exhibition From KOKI ARTS
「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る」

会 場:kudan house
場 所:東京都千代田区九段北1-15-9
アクセス:地下鉄 東京メトロ九段下駅:1番出口から徒歩5分
会 期:2月1日 (土) – 2月16日 (日)
    ※1月31日(金)は、プレス・関係者向けのプレビューを実施します。
時 間:10:00 – 19:00(最終入場 18:30)
W  E  B:https://curation-fair.com/
入場料:チケット Information

​​​キュレーター:遠藤水城
音  響  構  成:蓮沼執太
会  場  構  成:五月女哲平

出展予定:
有元利夫、猪熊弦一郎、上前功夫、絵唐津 壺、大竹亮峯、風間サチコ、香月泰男、河井寛次郎、川端康成、金根泰、小瀬村真美、関根直子、髙木大地、辰野登恵子、鳥海青児、唐三彩万年壺、富田正宣、中屋敷智生、シュテファン・バルケンホール、藤島武二、ジョシュ・ブランド、松江泰治、三宅砂織、八木一夫、山口長男、李朝白磁壺 ほか

■ 概要
もし、それが作品でありうるのであれば、私も人間でありうるのかもしれない。
それを決めるのは私ではないが、少なくとも世界はそれを強く希望している。

1968年、川端康成はノーベル文学賞受賞に際し、「美しい日本の私 (Japan, the Beautiful, and Myself)」という講演を行いました。その26年後、川端に次いで日本人で二人目となる同賞受賞を果たした大江健三郎は、川端のモチーフを引き継ぎ、その講演の題を「あいまいな日本の私 (Japan, the Ambiguous, and Myself)」とします。

本展覧会The Beautiful, the Ambiguous, and Itselfは、二人の講演タイトルを重ねつつ、そこから「日本 Japan」と「私 Myself」を取り除けています。日本性と私性をめぐる言葉の圏域から離れてみること。日本人による日本特殊論はいつもどこかナイーヴな結論に陥りがちです。アイデンティティ・ポリティクスの隘路を踏み越える方向性も考えたい。

ところで「美しい日本の私」と「あいまいな日本の私」はいずれも新書として刊行されており、それぞれが優れた日本論として受容されています。しかし、両者の間にはある種の対立関係が見て取れます。図式化してしまうと川端の日本は、余白や侘び寂び、主客関係が失効した自然観など、私たちに馴染みのある日本論の典型ように読めます。一方、大江の日本論では、日本は近代によって引き裂かれており、地政学的な様々な矛盾を引き受けざるをえない分裂した主体です。

いささか牽強付会かもしれませんが、川端の日本と大江の日本の対比を、そのまま日本の古美術と近現代美術の対比にパラフレーズすることが可能かもしれません。川端や大江の意図したことではありませんが、二人の言説は、それぞれの美術カテゴリーを成立させる力学に近似している。さらに言えば、二人の日本論は価値付けの根拠にもなり得ています。無常感や侘び寂びによる価値の体系化と、近代西洋受容の矛盾の有意味化。美的な日本と多義的な日本。

本展覧会は、そういった「日本」の「私」から遠く離れたところから、芸術のあり方をラディカルに問うものです。作品それ自体の出自を日本の側にも作者の側にも置かず、それが作品でありえているという現象自体に焦点を当てること。教条的な情報とも、前提的な価値の確認とも違う、その時、その場における、感性的な経験の系を重視すること。美しさや曖昧さは、作者や時代や場所に還元されるものではないし、一部の人間にだけわかるものでもない。流行り廃りとも高尚な理論とも市場価値とも、おそらくあなたの感受性とも無縁です。人間ではなく、物の自律性(itself)によって、私たちの平等も自由も保障されている。畢竟、美術とはずっとそのようなものだったはずです。ただそれ自体として鳴り響くなにか。

■ KOKI ARTS:http://www.kokiarts.comコウキアーツは2012年に東京の馬喰町に開廊した現代美術のギャラリーである。ディレクターがニューヨーク出身のため、アメリカ、特にニューヨークで活躍している作家を多く取り扱っている。また、国内作家も若手からベテランまで独自の視点で紹介している。